精神疾患の再発を予防する方法を知りたい方へ。
と考えたことはありませんか?
こんにちは、あしゅです。
私は不登校になったり職場でハラスメントを受けたりして過去に3度も精神疾患に陥りました。
(現在はうつ病を治療中です)
私が何度も精神疾患を再発した原因には外的要因の他にも自分自身、内的要因もあったかなと今では考えています。
何度も精神疾患になり何度も再発した私が、今回は精神疾患を再発してしまう原因や精神疾患を再発しないためにできる予防策についてお話しします。
本日の記事
・精神疾患の再発のしやすさが分かる
・精神疾患を再発する原因と予防策が分かる
Contents
精神疾患の現状と再発のリスク
精神疾患の患者数
厚生労働省の調査によると平成29年時点で精神疾患患者は419万人。
年々精神疾患の患者数は増えているという結果が出ています。
そして精神疾患患者の中で特に増えているのが気分障害(うつ病や不安障害など)に苦しむ患者さんです。
精神疾患の1つ『うつ病』の再発率
現在多くの人が闘病しているであろう『うつ病』の再発率はかなり高くなっています。
うつ病の場合、初めてうつ病になった人の再発リスクは50%~60%、2回うつ病になってしまった人の再発リスクは70%、3度うつ病になってしまった人の再発リスクは90%と言われています。
精神疾患を再発する原因
冒頭でもお話ししたように、精神疾患を再発する原因には外的要因と内的要因の2つがあると精神疾患に何度も陥った私は考えています。
ここからは『精神疾患を再発する内的要因』をお話しし、簡単に予防策についてもお話ししていきます。
薬を飲むのを勝手にやめてしまう
精神疾患を再発してしまう原因の一つに、薬を飲むのを自己判断でやめてしまうこともあげられます。
「毎日薬を飲むのが億劫だな」と感じてしまうこともありますよね。
また精神的なお薬の副作用には眠気を引き起こすものも多く、日常生活を送るのに支障を感じてしまう人もいるかもしれません。
でも医師に相談することなく服薬をやめるのはかなり再発のリスクが高まる行為なんです。
精神疾患を治療する際、薬物療法を利用する人が多いと思いますが意外と手こずるのが減薬。
症状が良くなってくると減薬をしていきますが、減薬の途中でまた症状が出てきてしまうこともあります。
自己判断で薬を飲むのをやめるのでなく、必ず医師から許可を取ってから薬をやめるようにしましょう。
通院をやめてしまう
精神疾患を再発してしまう原因に、途中で通院をやめてしまうこともあげられます。
精神疾患は少しずつ長い時間をかけて治していく病気。
精神状態が比較的安定していても、環境や減薬によって症状がまた現れてくることもよくあります。
「もう病院に行かなくても大丈夫だろう」と判断して通院をやめるのではなく、一度主治医の先生にもう病院に来なくても大丈夫か相談してから判断しましょう。
精神疾患が完全に治ったのだと過信してしまう
精神疾患を再発してしまう原因に、精神疾患が完全に治ったのだと過信してしまう点もあげられるでしょう。
精神状況が安定し外に出られるようになったり、これまでよりも楽しいと感じられることが増えてくると「病気はもう治ったのでは?」と感じてしまうこともあるかもしれません。
症状が良くなること自体はすごくいいことです。
しかし症状が良くなっても病気が完治したとは限りません。
精神疾患になると気力の低下から、なかなか体を動かせなくなった方もいたかもしれません。
体力も精神疾患になる前に比べるとかなり落ちていることが考えられるでしょう。
病気が完全に治ったのだと思い込みたくさんスケジュールを入れたりして、精神的にも体力的にも自分に負荷をかけないようにすることが大切です。
精神疾患になってしまった原因をまた繰り返す
精神疾患を再発させてしまう原因に、精神疾患になった原因を繰り返してしまうこともあげられるでしょう。
病気になった原因は人それぞれ。
職場や学校などの環境や、自分自身の性格や思考の癖なども病気を発症した原因として考えられるでしょう。
精神疾患を再発させないためにも病気を発症した原因となったこれまでの環境や行動、思考などを一度考え直してみてください。
自分を守るために逃げることは恥でも甘えでもありません。
自分を大切にするために自分にとって負担となっていたことから逃げてもいいんですよ。
精神疾患で休んだ分を取り戻そうとする
精神疾患を再発させてしまう原因に、精神疾患になり休養した分を取り戻そうとして行動してしまうこともあげられるかもしれません。
精神疾患になってしまう人には真面目な人や几帳面な人が多いことでも有名です。
特に真面目と言われたことがある人や周囲と比較しがちな人は精神状態が安定してからも要注意。
病気になりこれまでのように生活ができなかったことに罪悪感を感じたり、「周囲から後れを取ってしまっているのでは」と劣等感を感じてしまう人もいるでしょう。
しかしこのような考えをしてしまうと今後も自分で自分にストレスをかけ続ける生活をしてしまい、精神疾患の症状がせっかく良くなってもまた精神疾患を再発してしまう可能性が高いです。
精神的に安定している日に自分の考え方の癖や自分自身を責める傾向がないかなどを見つめなおしてみてください。
自分をいたわる時間を設けない
精神疾患を再発してしまう原因に、自分をいたわる時間を設けないこともあるでしょう。
少しずつ精神状態が安定してくると「早くこれまで通りの生活に戻らなければ」と焦ってしまうかもしれません。
努力家、真面目、頑張り過ぎと言われたことがある人は、自分は無理をしてしまいがちな人間なんだということを頭の隅に置いておいてください。
「疲れたな」と感じたときは「後少し頑張ろう」ではなく「今日はここまでよく頑張れた」と自分に言いきかせ、自分の好きなことをする時間や睡眠をゆっくりとるなどして自分の幸福度をあげる行動をしていきましょう。
病気になって休んでいた時は頭や体を思うように動かせなかったこともあり、病気になる前よりも効率が落ちていることも考えられます。
「あの頃はできていたのに」と後向きに考えるのではなく、「症状がひどかった時にできなかったことができるようになった」とできた面を見ることで幸福感は上がっていきますよ。
まとめ 精神疾患を再発させないためにできる予防策
記事のポイントをまとめます。
精神疾患を再発させる原因は①薬を勝手にやめる、②通院を途中でやめる、③完全に病気が治ったと過信する、④病気になった原因を繰り返す、⑤病気で休んだ分を取り戻そうとする、⑥自分を労わる時間を設けない
では具体的にどうやって予防すればいいのかというと、
①薬を勝手にやめない
②通院を勝手にやめない
③医師から完治と言われるまでは油断しない
④精神疾患になった原因を見つめ直したうえで行動する
⑤休養した後は徐々に体を環境に慣らしていく
⑥休養していた時間を周囲と比較して卑下しない
⑦「疲れたな」と感じたときは無理せず休憩を入れる
先ほどの原因を踏まえてもこのあたりかなと思います。
精神疾患になり休んでいる間も症状に苦しみますが、回復してきて減薬したりこれまでの生活に戻ろうとするときも体力的にも精神的にもかなりしんどいものです。
精神疾患が回復してきた時は病気を再発させないようにする行動や思考を身に付けて、再発予防対策を必ず行いましょう。