不登校

【不登校】家族のNG行動5選と対応で大切なポイント3選

こんにちは、あしゅです。

 

みなさんは「どうして学校に行けないのだろう」

「どう対応してあげたら良いのかわからない…」と、不登校の我が子の対応に悩んでいませんか?

 

実は、不登校の子どもにとって一番辛いのは、家族の対応がこれまでと変わることです。

私も、不登校になったときの家族からの対応が原因で、辛い思いをしました。

一番身近にいる家族は、不登校の子どもの気持ちを知り、寄り添ってあげることが一番大切です。

 

今回は、私の体験をもとに、

  • 不登校の原因は、子どもにもわからない
  • 家族の対応で、子どもをさらに傷つけてしまうこともある
  • 「寄り添う」って、具体的にどうすればいいの?

など、不登校の子どもと家族が一緒に乗り越えられるヒントをお伝えします。

 

ぜひ、この記事を読んで不登校の子の気持ちを少しでも理解していただけたら嬉しいです。

不登校の時にされて辛かった家族の対応5選。|あしゅのメンタルヘルスちゃんねる

 

不登校の理由は本人にもわからない

 

文部科学省の調査によると、不登校の主な理由は、以下のとおりです。

  • 学校生活への馴染みづらさ
  • 学業の不振
  • 本人自身の心の状態
  • 家庭環境
  • いじめ

とくに、不安、抑うつ、無気力といった心の状態は、

不登校の大きな要因の一つとなっており、いじめよりも多いことが分かっています。

 

事実、自分自身でも学校に行けない”はっきりとした理由”がわからずに不登校になってしまう子供が多くいます。

これは、自己肯定感が低い、日々の生活に物足りなさを感じるなど、

学校が要因とは限らない心の状態が原因になっている場合があるからです。

 

たとえば、完璧主義の子どもは、小さい失敗でも「自分はダメな人間だ」と思い込んでしまい、学校へ行くのが怖くなってしまう。

また、いつも何か物足りなさを感じて、無気力になってしまう子もいます。

 

このように、何かきっかけがあったわけでもないのに、

体調がすぐれない、学校に行きたいと思えないと、自身では原因が特定できない理由を抱えこんだ結果、学校へ行けなくなってしまう場合があります。

 

参考:
不登校の要因分析に関する調査研究報告書|公益社団法人 子どもの発達科学研究所無気力タイプ(型)の不登校とは?原因や解決方法を紹介|学校法人花沢学園明聖高等学校不登校とひきこもりの違いは?原因はなに?親ができる対応3つも紹介|学校法人花沢学園明聖高等学校

 

【実体験】不登校の時にされて辛かった家族の対応5選

 

ここからは、私の実体験をもとに不登校の時にされて辛かった家族の対応をお話しします。

お話しする内容は、不登校を経験した私の主観が多く含まれています。

すべての不登校生に当てはまるとは言いきれませんが、参考として読んでみてください。

 

①学校に行けない理由を何度も聞かれる

 

不登校のお子さんに「なんで学校に行けないの?」と聞いたことはないでしょうか。

 

親御さんからしたら、学校に行けない理由を知り、適切な対応をすれば、

また学校に行けるだろうと”学校に行くための対応”を考えてしまうのは当然かもしれません。

しかし、理由が分からずに不登校になっている場合は、答えられないのです。

 

私も自分が不登校になるとは、1回も考えませんでした。

なぜなら、友達や先生との関係も良好で、勉強もできないわけではなかったからです。

それでも、学校に行くためにどうしたら良いかを考えられないほど、自身の気持ちに混乱しているうえに、両親から学校に行けない理由を問いただされて、「なんでこんなこともできないんだろう、自分が情けない」と、

自分を責める負のループに陥ってしまいました。

 

冷静に自分自身と向き合うことができない状態のときに、学校に行けない理由を聞かれるのは、辛かったです。

 

②不登校が原因で父と母が絶えず喧嘩している

 

不登校の子どもは、想像以上に敏感です。

なぜなら、自分のことを情けないと思っているから。

それゆえ、一番近くにいる親にどう思われているのかを話し声や表情、仕草などから常に読み取ろうとしています。

 

そのような毎日のなかで、

「不登校になったのは、お前のせいだ」

「うちの子はもう終わりだ」といったような言葉で罵りあっている両親の声が聞こえたきたらどうでしょうか。

私は

「私のせいで家族がバラバラになってしまった」

「私なんていない方が家族にとっていいのではないか」と感じていました。

 

ヒステリックになったり、大声で罵りあっても、何の解決策も見つけられませんし、そもそも冷静に子どものことを考えられていないと思います。

 

”子どもは想像以上に見ているし、親の変化や不穏な空気に気づいている”ということを知っていただきたいです。

 

③兄弟の対応が明らかに変わった

 

私には仲が良かった妹がいます。

小さい時は、いつも私の後をついてきて何でも真似するような妹でした。

しかし、私が不登校になったことで私への態度や見る目が明らかに変わったのです。

 

当時、妹の反抗期と重なったことも態度の変化の理由ですが、

「学校にも行かず何してんの」

「早く学校行ったら?」

「学校に行くことの何が難しいんだ」

といった言葉に、私は「お姉ちゃんとしても、家族としても見られなくなった」と傷つきました。

 

学校に行けず、行けない理由もわからないうえに、両親に加えて兄弟までもが自分を否定しているように感じたのです。

「誰も味方はいない」と余計心を閉ざしたのを覚えています。

 

④今日は学校に行くよね?と問い詰められる

 

親御さんのなかには、どうにか学校に行ってほしくて

「今日は学校に行くよね?」と聞いてしまった経験はないでしょうか。

 

この問いかけ、実は、不登校の子どもにとっては、途方もないプレッシャーを感じます。

 

私も「明日は学校に行く」と告げた翌日に

「今日は行くよね?昨日約束したもんね?」と問われたこの言葉が怖くてたまりませんでした。

 

「明日は学校に行く」

この言葉の裏には、

「行かなくちゃいけないよね」

「そうしないと、お母さんがしんどいよね」

「頑張ってお母さんのために行かなきゃ」という想いがあったからです。

 

嫌われないために、落胆させないために自分の辛い気持ちを抑え込んで、なんとか絞りだして発する言葉なのです。

 

何気ない会話の裏で不登校の子どもは、本当は行きたくないけど嫌われたくないという複雑な感情に葛藤しています。

 

⑤お前の存在が恥ずかしいと言われる

 

親御さんの中には、厳しかったりプライドが高かったり、周りの目を気にする方もいらっしゃいます。

そのような親御さんは、もしかしたら「不登校は恥ずかしいことなんだ」と言ってしまったり、態度に出てしまったりといった経験があるかもしれません。

 

私が不登校になって一番辛かったことは、通っていた高校を卒業できなかったことでも、病気になったことでもありません。

自分が辛いときに、一番寄り添ってほしい人に避けられ、叱られ、けなされたことが一番辛かったです。

生きる気力を失うほど傷つきました。

 

親御さんもさまざまなストレスを抱えるでしょう。

しかし、勢い余って言ってしまう言葉や何気ない態度は、不登校の子どもが立ち直れなくなる”とどめの一撃”になっているかもしれません。

 

【不登校対応】子どもに寄り添うために家族ができること3選

 

不登校の対応というと「もう一度学校に行くために」と考えがちです。

しかし、不登校の子どもに必要なのは、心の休息と寄り添いです。

 

大人でも疲れて遊びたくなったり、静かな場所でゆっくりしたいと思いますよね。お子さんも同じだと考えましょう。

心の休息と寄り添いに必要な具体的なポイントをお話しします。

 

①不登校の理由を問いたださず受け入れる

 

不登校になった理由を聞き出すのは、我慢してください。

何度も聞かずに、まずは混乱している子どもの心を十分に休めてあげましょう。

 

具体的には、

「子どもは学校に行くものだ」という固定観念は捨てる

「がんばったね」とこれまでの努力を労らう

「学校に無理に行かなくてもいいよ」と、伝える

など、不登校の話題に限らず、子どもから親に話しかけやすい環境を整えることが大事です。

 

POINT①

混乱しているお子さんを落ち着かせましょう。辛い気持ちに寄り添ってみてほしいです。

 

②兄弟も含めた家族仲を見直す

 

不登校のお子さんは、自分のせいで家族がうまくいかないと、苦しい思いをしているかもしれません。

お子さんが不登校になってから、夫婦の仲が悪くなって、子どもの将来やこれまでの育児に対して不安が募った結果、喧嘩をしていませんか。

 

さらには、兄弟がいる場合、いつも通りの生活を送っていたのに突然、兄弟が学校に行かなくなって、戸惑いや寂しい気持ちから、冷たい態度をとってしまうことも考えられます。

 

家族の一人ひとりが、それぞれ違う気持ちを抱えているので、状況は複雑です。

それでも、家族みんなが味方であり続けられるように、少しずつでも良いので、お互いの気持ちを理解し合い、支え合ってほしいです。

 

POINT②

「自分のせいで...」と、お子さんが責めないように夫婦関係は良好に保ちましょう。

 

③同じ経験をしている人に話を聞く

 

「誰も味方をしてくれない…」

そう感じているお子さんの心の中は、多くの不安や葛藤が渦巻いています。

 

そのような時、ご両親は「どうして学校に行けないの?」と焦ったり「うちの子だけどうして…」と不安になったりしますよね。

 

親御さんもきっと複雑な想いを抱えているはずです。

だとすれば、1人で抱え込まずに頼れる人に相談してはいかがでしょうか。

  • 児童相談所
  • 児童相談センター(18歳未満)
  • ひきこもり地域支援センター
  • 教育センター
  • 子育て相談窓口

など、専門家に相談すると、お子さんの状況に合わせて適切なアドバイスやサポートを受けられます。

 

親御さん自身も、周囲には言えなくても専門家に話を聞いてもらえるだけで、心の負担を軽減できます。

 

POINT③

学校に行くのは自分のためではなく、両親が辛い思いをしないために行く

お子さんの感情に寄り添うために、まずはご両親がサポートを受けてみませんか

 

参考:無気力タイプ(型)の不登校とは?原因や解決方法を紹介|学校法人花沢学園明聖高等学校不登校とひきこもりの違いは?原因はなに?親ができる対応3つも紹介|学校法人花沢学園明聖高等学校進学校の高校生の不登校 進学校ならではの不登校の要因や親にできることを解説|キズキ共育塾

 

【お話聞けます】不登校の子どもへの1番の対応は寄り添い

 

記事のポイントをまとめます。

  • 不登校になった理由はわからないこともある
  • 不登校の子どもは常に親の気持ちを汲み取ろうとしている
  • 家族が味方してくれないと思い、辛い思いをしている
  • 「嫌われたくない」子どもには隠している気持ちがある
  • 学校に行くための対応ではなく、寄り添いが大事

 

ということで今回は、不登校の時にされて辛かった家族の対応を中心にお話ししました。

不登校の子どもの心情や本当はしてほしいことを感じ取っていただけたでしょうか。

この記事を読んで、不登校生が心から安心できて相談しやすい、温かい家庭を目指していただければ嬉しいです。

 

さて、私は、これまでの経験をもとに不登校や精神疾患に関する情報を発信しています。

また、不登校や精神疾患でお悩みの方に向けた相談サービスも行っています。

通話でもメッセージでもお話しできますので、辛いとき、誰かに話を聞いてほしいと思ったらお気軽にご相談ください。

 

それでは、最後までお読みいただきありがとうございました。

-不登校
-, , , , , , , , , , , ,

© 2025 あしゅろぐ Powered by AFFINGER5