不登校

親が不登校の子どもに疲れる理由と対処法。仕事は辞めないで

 

不登校の子どもに「疲れた」と感じてしまう親御さんへ。

Cさん
不登校の子どもに尽くしているのに学校に行ってくれない。疲れた。
Dさん
不登校の子どもが親に対して何を考えているのか分からない

と悩んでいませんか?

 

 

こんにちは、あしゅです。

私は高校生の時不登校でした。

今は25歳となり、高校を卒業し心理学系の学部へ大学進学、そして卒業できています。

 

今回は、不登校生の親御さんに向けて、不登校の子どもに『疲れた』と思ってしまう理由と対処法お話しします。

 

本記事の内容

不登校の子どもに『疲れた』と思う理由が分かる

不登校の子どもに『疲れた』と思ったときの対処法が分かる

不登校の子どもが親に対して思っていること

不登校の子どもの親が疲れる理由

 

不登校の子ども中心の生活をしているから

 

不登校の子どものことばかり考えてしまっていませんか?

 

「不登校の子どもが心配で他のことが手につかない」という方もいると思います。

 

ですが、子ども中心の考え方は時に子どもを追い詰めることがあります。

また親自身も精神的ストレスがかかり、精神疾患になる可能性もあり、大変危険です。

 

不登校の子ども中心で生活することにより、不登校ではない他のきょうだい(子ども)を今までのように構えなくなったり、仕事に行くのが遅くなったりすることもあるかもしれません。

そうすると不登校生は「自分のせいで親に迷惑をかけた」「自分のせいできょうだいに迷惑をかけた」と不登校生が自分自身を責めてしまいます。

 

また、「なぜ子どもの気持ちが分かってあげられないのか」と自分を責め、親自身が精神的な病気になれば本末転倒です。

 

不登校の子どもの考えていることに理解できないことが多いかもしれませんが、その理解できないという気持ちは直接子どもにぶつけなければ大丈夫です。

 

親の自分と子どもの生活をしっかり切り分けて考えることが親自身の精神安定にもつながるので大切です。

 

 

 生活リズムが狂っているから

 

子どもが不登校になる前と同じように今も健康的な生活をキープできていますか?

 

食事、睡眠、運動は基本ですが意外と継続するのは難しいですよね。

 

運動不足は睡眠の質を落とす原因となり、結果的にストレスが取れなくなってしまいます。

食生活の乱れは、脳の動きが悪くし「疲れ」や「イライラ」などのストレスを溜める原因になってしまいます。

 

 

 仕事を辞めるべきか悩んでいるから

 

仕事を子どものために辞めるべきかと悩んでいませんか?

 

「不登校の子どもが心配」「できるだけそばにいてあげたい」と思い仕事を辞めようかと悩んでいる親御さんもいるかもしれませんが、不登校経験者で社会人の私はこの考えはおすすめしません。

 

不登校の子どものために仕事を辞めることをお勧めしない理由は2つ。

1つ目は『安定した収入がなくなること』、2つ目は『不登校の子どもの一人だけの時間が無くなること』です。

 

収入が少なくなることにより、不登校の子どもの進路を狭める可能性が出てきます。

通信制高校へ転校する場合は入学金など、まとまった金額が必要になるケースも多いので経済力の面だけでもストレスを増やさない方がいいと私は思います。

 

また、親が仕事を辞めると親が家にいる時間が自動的に長くなり、子ども一人だけの時間が少なくなります。

私も不登校の時そうだったのですが、不登校の子どもは監視されることがあまり好きではなく、子ども一人だけの誰にも干渉されない時間を必要としています。

 

何で学校に行けないの!」とう言葉に恐れている不登校生は多いと思います

誰かがいるときは誰かに向け『申し訳ない』と責めがちなので、一人でひっそり心を休める時間を確保してあげてほしいです。

 

あしゅ
私は両親が仕事を続けてくれて本当によかったなと思っています。学校を休み親が仕事へ行った後、少しずつ精神的に落ち着きを取り戻し始める午後三時頃は、無気力状態の私でもハマっていた小説を読んだり、ネットサーフィンができる時間でした。自分が好きなことをしていても責める人がいない時間なので精神的にも落ち着けました。

 

 

 不登校に偏見を持つ人との交流があるから

 

不登校について知識がない人と関わって辛い思いをしていませんか?

 

自分にストレスがかかる人とはできるだけ交流しないことをおすすめします。

 

「最近○○くんどうなの?」などと不登校の子どものことをグサグサ聞いてくる人や、自分の意見や価値観を押し付けてくる人は不登校の親にとってはです。

不登校の子どもと向き合うことに疲れていた時に、元気に学校に通えている他の子どものテストの点数の自慢や部活の自慢などを聞かされてもしんどくなってしまいます。

 

あしゅ
私が不登校になったり社会人になり悩んでいた時、自分の意見をどんどん押し付けてくる友達と話をして後悔した経験が多々あります。「普通はこうでしょ?」「こうした方がいいんじゃない?」などと否定的に言われよく傷ついていました。今は自分にとってデメリットな人とは関わらないようにしたので、自分の意見を強く持つことができ、自分の精神状態も比較的安定するようになりました。

 





不登校の子どもの対応に疲れたときの親の対処法

 

「子どものことを考えすぎないようにするのも逆に疲れる」「もう不登校の子どもに疲れてしまってどうしたらいいかわからない」と思っている人に今からできる対処法についてお話しします。

 

 寝る

 

寝るのは最大のストレス解消方法です。

 

ストレスを軽減するためには、睡眠は非常に重要だといわれています。睡眠そのものは、ただ脳や身体の疲れを取ってくれるだけでなく、ストレス解消の効果があるといわれています。

また、睡眠は、ストレスをためない生活を送るのには非常に重要です。睡眠は、自律神経やホルモンのバランスなどを整えてくれます。生体リズムに大きくかかわっているため、睡眠を削ったり、遅くまで起きていたりすると、ストレス耐性の弱い身体になってしまうのです。

ストレス解消法に迷ったら睡眠を取ろう!【医師監修】

 

 

趣味に没頭する

 

子どもの事ばかり考えてしまうときは、一度趣味に没頭し子どものことを考えすぎないようにしてみましょう

 

悩んでも解決しない問題と戦っているときありませんか?

今悩んでも解決しない問題の場合はある程度のところで見切りをつけて、楽しいと感じれる趣味に没頭してみましょう。

 

趣味に没頭している親御さんの姿を見て、不登校の子どもが「自分も何かやってみようかな」などと前向きにとらえる可能性もあります。

 

子どもがはまっている趣味(ゲームやYouTube等)を自分もやってみて楽しめれば、共通の話題などができ、話題が学校以外に逸れるので子どもも話すことに少しずつ苦痛を感じなくなってくるかもしれません。

 

 

カウンセラーに相談する

 

しんどいときは無理せずカウンセラーに不登校生の育児について相談してみましょう。

 

不登校の子どもの気持ちを理解しようとし過ぎると自分も病んできます。

自分は自分、子どもは子どもで考えることが大事です。

 

なんだか最近憂鬱な気持ちが続いているなと思うときは早めに病院の医師に相談したり、カウンセラーと話をして自分の気持ちを聞いてもらいましょう。

子どもの前で気を張っている分、疲れも絶対溜まってきます。

 

(参考記事)⇒不登校は病院で何科にかかるべき?!病院を選ぶポイント4つと治療法

 

 

SNSでつぶやく

 

自分と同じ悩みを抱えている親御さんがいないかSNSで探してみるのもおすすめです。

 

SNSが普及し、Twitter、Instagram等で不登校について発信している不登校の子どもたちや、親御さんが多くいます。

気軽にメッセージも送り合えるので同じ境遇の人たちと交流してみましょう。

 

不登校の子どもたちの投稿を見て新しい発見をしたり、親御さんの投稿を見て納得できることや同感することが絶対にあるはずです。

 

 

まとめ 不登校経験者が語る不登校の子どもが親に対し思っていること

 

記事のポイントをまとめます。

不登校の子どもに親が疲れる理由は、不登校の子ども中心の生活、生活リズムが狂っている、仕事を辞めか悩んでいるから、不登校に偏見を持つ人と交流

不登校の子どもの対応に疲れてしまったときの親の対処法は、寝る、趣味に没頭、カウンセラーに相談、SNSでつぶやく

 

不登校の子どもの親御さんが疲れてしまうと、子どもの不登校が悪化する可能性が高まってしまいます。

 

不登校の子どもは自己肯定感(自分の価値や存在を肯定できる感情)が低くなっています。

親がイライラしていたり、落ち込んでいたりすると、その姿を子どもが見て、「私のせいで親が疲れてしまったに違いない」と自分を責めてしまいます

 

「明日は学校に行かないとお母さんを苦しめてしまう、、、」などど子どもが不安に思い、無理に学校に行こうとすると(結果的に学校に行けなかったとしても)、不登校が加速するという負のスパイラルに陥ります。

不登校に立ち向かってくためには親子ともに精神的安定が必要不可欠です。

 

私は不登校生だったとき自分を責めた一番の原因は、学校に行けなくなったことではなく、学校に行かないことで親を困らせていることでした。

なら学校に行けばいいじゃない!と思う方が大半だとは思いますが、毎日涙が止まらず、学校に行こうとすると吐き気や下痢に襲われていたのであの頃の私にはできませんでした。

 

親が私に怒ると家族の雰囲気は悪くなりましたし、親の不安そうな表情を見たり、家族で私の進路のことなどを言い争っているところを見ると、「私が不登校になったからみんながおかしくなってしまったんだ」と心が苦しかったです。

そのうち「私がいなくなればみんな幸せになるのではないか」とか「早く消えてしまいたい」と思うようになっていきました。

 

親の心配が子どものプレッシャーとなり、プレッシャーから精神が病んでいき、病んだ子どもを見て親も病んでいく。

正直不登校になり精神的に安定しなくなってしまった子どもにはこの負の連鎖を止めることは難しいです。

 

親御さんはお子さんが自分を責めないように、いつものようにできるだけ明るく接してあげてほしいと経験者の私は思います。

 

 

 

 

 

あしゅ

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