抗うつ薬の副作用について知りたい方へ。
と考えていませんか?
こんにちは、あしゅです。
私は精神疾患に何度もなり、これまで10年程通院してきました。(現在もうつ病を治療しています)
治療中は薬物療法を行い、これまで何度も抗うつ薬を飲んだりやめたりを繰り返してきた私が今回は、抗うつ薬の効果と副作用についてお話しします。
本日の記事
抗うつ剤を飲むときに気をつけることが分かる
抗うつ剤の副作用の対処の仕方が分かる
Contents
抗うつ薬の効果
まず抗うつ薬はどういう効果があるのか、どういう種類があるのかなどを簡単にお話しします。
抗うつ薬の効果について
抗うつ剤は、脳内でモノアミンと呼ばれる神経伝達物質(神経細胞間を橋渡しをする物質)を増やす作用が認められます。うつ病の患者さんではモノアミンが減少していることから、このモノアミンの量を調整することで脳内のバランスを整え、つらい症状を改善していくと考えられています。
また、抗うつ薬の効果が出るまでは、1週間から2週間ほどかかるといわれています。
主な抗うつ薬の種類
抗うつ薬は、三環系、四環系、SSRI、SNRI、NaSSAの5つがあります。
自分が抗うつ薬を飲んでいるのかよくわかっていない人は下を見て調べてみましょう。
三環系
- アモキサピン(アモキサン)
- ノルトリプチリン(ノリトレン)
- アミトリプチリン(トリプタノール)
- トリミプラミン(スルモンチール)
- イミプラミン(イミドール、トフラニール)
- クロミプラミン(アナフラニール)
- ドスレピン(プロチアデン)
- ロフェプラミン(アンプリット)
四環系
- マプロチリン(ルジオミール)
- セチプチリン(テシプール)
- ミアンセリン(テトラミド)
SSRI
- フルボキサミン(デプロメール、ルボックス)
- パロキセチン(パキシル)
- セルトラリン(ジェイゾロフト)
- エスシタロプラム(レクサプロ)
SNRI
- ミルナシプラン(トレドミン)
- デュロキセチン(サインバルタ)
NaSSA
- ミルタザピン(リフレックス、レメロン)
抗うつ薬を飲むときに気をつけること
飲み始めてすぐは特に副作用に注意
抗うつ薬を飲むときに気を付けてほしいことの1つ目が、抗うつ薬の副作用。
抗うつ薬を飲み始めてすぐは副作用が出ることが多いです。
抗うつ薬を処方される際は、医師や薬剤師から抗うつ薬の副作用について説明があるはずです。
副作用が出た時は薬を飲むのをやめていいのか、それとも副作用が出ても耐えた方がいいのか医師や薬剤師に確認しておきましょう。
飲酒をしない
抗うつ薬を飲むときに気を付けてほしいことの2つ目が飲酒。
アルコールを摂取したことにより、気分が高揚したことありませんか?
アルコールを摂取すると抗うつ薬が正常に機能しているのか分からなくなってしまいます。
基本的には飲酒と抗うつ薬の併用はNG。
でもお酒を飲みたい方や、つきあいで飲まざるを得ないといけないという人もいるかもしれません。
一度医師に相談して、どの量までならアルコールを摂取していいか聞いてみてください。
継続して飲む
抗うつ薬を飲むときに気を付けてほしいことの3つ目が、抗うつ薬は継続的に飲む必要があるという点。
抗うつ薬は飲んですぐに効果が出るものではありません。
少しずつ時間をかけて抗うつ薬の効果を見ていく必要があるという事を忘れないようにしましょう。
継続して飲まないと抗うつ薬の効果が出ているのか判断がつけられないので、自分の判断で薬を飲むのをやめるのはNGです。
抑うつ気分がなくなっても勝手に薬を飲むのをやめない
抗うつ薬を飲むときに気を付けてほしいことの4つ目が、自己判断で服薬をやめないという点。
抗うつ薬の減量や中止を自分の裁量で行うのは危険です。
医師は抗うつ薬の服薬スケジュールを考えたうえで薬を処方しています。
精神的な症状が軽くなったからと抗うつ薬を減量したり、飲むのをやめてしまうと精神的にまた不安定になってしまう可能性が高まるので絶対に自己判断で服薬をやめないようにしましょう。
妊娠の可能性がある人は医師に相談する
抗うつ薬を飲むときに気を付けてほしいことの5つ目が、妊娠の可能性がある人は医師に相談するという点。
薬によっては胎児の成長に悪影響を及ぼす可能性があります。
結婚を控えていたり、そろそろ子どもが欲しいと考えている人は、今飲んでいる抗うつ薬は妊娠中も飲み続けていいのか医師に確認しておきましょう。
抗うつ薬の副作用の例
副作用はたくさんあります。
- 吐き気
- 食欲不振
- 体重の増加
- 便秘
- 下痢
- 震え
- 汗
- 寝付けない
- 中途覚醒
- 眠気
- 頭痛
- めまい
- アナフィラキシー
- 痙攣
副作用が出た場合どう対処すべきか
病院に連絡して指示を仰ぐ
副作用が出たことをかかりつけの医師に報告しましょう。
副作用の種類や程度によって追加で薬を処方されたり、薬自体を中止したり、変更したりすることがあります。
アナフィラキシーが起ればすぐ病院に
アナフィラキシーやオーバードーズなどは大変危険です。
薬を飲んで意識を失ってしまったり、薬を大量に飲み自殺を図ろうとするオーバードーズは大変危険です。
異常が見られたらすぐに救急車を呼ぶか病院に行きましょう。
まとめ 抗うつ薬をきちんと服薬して少しずつ精神を安定させよう
抗うつ薬を飲むときに気をつけることは①飲み始めは副作用に注意、②飲酒はしない、③継続して飲む、④勝手に薬を中止しない、⑤妊娠の可能性がある時は医師に相談する
抗うつ薬の副作用の例は、吐き気、食欲不振、体重の増加、眠気、めまいなど
副作用が出たら、①病院に連絡して指示を仰ぐ、②意識をなくしたり異常行動が見られた場合はすぐ病院へ
初めて抗うつ薬を飲んだ時はどんな効果があるのかと戸惑う部分もありました。
しかし実際に抗うつ薬を服薬してみて、薬に頼ってでも毎日少しでも楽しく過ごせる生活の方がいいと心から思っています 。
精神科や心療内科、抗うつ薬に戸惑いがある方もいるかもしれませんが、そこまで身構える必要はありません。
病院に行くと自分の病状や気持ちを理解しようとしてくれる人たちがたくさんいます。
心の避難所ができるので精神的にも少し楽になりますよ。
もし病院が合わなければ違う病院に行けばいい。
そのぐらいの感覚で一度病院に行ってみてくださいね。
(参考)⇒不登校は病院で何科にかかるべき?!病院を選ぶポイント4つと治療法