元気なのに学校に行かない子どもにどう対応すべきなのか悩んでいる親御さんへ。
こんにちは、あしゅです。
高校生の時不登校で、当時はずっと部屋でひきこもり、学校にほとんど通うことができませんでした。
しかし今は24歳となり、高校を卒業し心理学系の学部へ大学進学、そして卒業できています。
本記事の内容
不登校の子どもが元気なのに学校に行かない理由が分かる
元気なのに学校に行かない子どもへの接し方が分かる
Contents
不登校の子どもが元気なのに学校に行かない理由
家は安心できる場所だから
学校は安心できない怖い場所であり、家は安心できる場所と思っていることが考えられます。
不登校になった原因が学校にあった場合で、不登校になった原因に家庭環境が絡んでいない場合はこの可能性が高いです。
心療内科や精神科では適応障害と診断されることがあるかもしれません。
適応障害はある特定の状況や出来事が、その人にとってとてもつらく耐えがたく感じられ、そのために気分や行動面に症状が現れるものです。たとえば憂うつな気分や不安感が強くなるため、涙もろくなったり、過剰に心配したり、神経が過敏になったりします。また、無断欠席や無謀な運転、喧嘩、物を壊すなどの行動面の症状がみられることもあります。
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不登校初期の頃よりも少し症状が落ち着いてきたから
今お子さんは慢性期かもしれません。
不登校には4つの時期があります。(急性期⇒慢性期⇒転換期⇒回復期)
急性期:学校に行きたくないと言い始める時期
慢性期:急性期に比べ感情的だった言動などが落ち着いてくる時期
転換期:子どもが「学校に行ってみようかな」と考え始める時期
回復期:実際に子どもが学校にもう一度登校し始める時期
まだ学校に通うのは不安だと子どもは思っていますが、不登校になり始めた初期に比べると周囲から見ると言動が落ち着いてきたように見えます。
しかし、子ども自身はまだ今は学校のことを考えると恐怖感や不安感に襲われるかもしれません。
家族に迷惑をできるだけかけたくないと思っているから
不登校になった自分に、自責の念を強く抱いている場合や、自分が不登校になったことで家族の雰囲気が変わってしまったと感じている不登校生も多いです。
その場合、無理に明るく振舞おうとしたり、家族への罪悪感からか罪滅ぼしのように家事をしたりすることがあります。
朝は「学校に行かなければ」というプレッシャーがストレスとなり学校に行けず休んでしまっても、お昼ごろから少し精神的に落ち着くことがあります。
そのお昼の時間に「今日も休んでしまったから何かしないと...」と家事をし始めるなど家族のために行動し始めます。
自分の意志で家事をしているというよりは、「何かしないと嫌われてしまうかもしれない」「また学校に行けなかったから怒られるかもしれない」という不安感から行動していると言えます。
不登校の子どもが元気なのに学校に行かない時の接し方
「元気そうだから学校に行けそうだね」というのは厳禁
「元気そうだから学校に行けそうだね」という言葉は子どもに対してプレッシャーとなる言葉になります。
「やっぱり学校に行かなければいけない...」と学校のことを思い出し、恐怖感や不安感が強くなり、今までできていたことができなくなったりと少しずつ良くなってきていたのが状態が悪化することがあります。
また家は安心できる場所と思っていた人にとっては、「学校も家も安心できない場所かもしれない」と家にいてもストレスがかかるようになり、家族での交流が減ってしまうこともありえます。
子どもができることを少しずつ増やしてあげる
元気なのに学校に行かない子どもにイライラすることもあるかもしれませんが、「学校にはいつか行かなければいけないんだ」という気持ちは不登校生全員が持っています。
不登校が長期化すると「学校に行ける気がしない」「学校に行ける日は来るんだろうか」と思うようになることがあります。
そのときに子どもにできることを増やして少しずつ自信をつけてあげてください。
子どもにとって挑戦しやすいことや好きなことから「一緒にやってみない?」などと誘ってみるのをおすすめします。
例:買い物、散歩、旅行、キャンプ、映画、イベント、家事等
近いところに出かけようとすると「知り合いに会うんじゃないか、、」と不安に思うかもしれないので、少し遠出するのがいいかもしれません!
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かかりつけの病院の先生に相談してみる
不登校になってから小児科や心療内科、精神科などに通院しているのなら子どもがいない時に先生に相談してみましょう。
不登校になった理由や家庭環境、その子の性格などよく把握できているのは家族と医師です。
「ネットで検索してもやっぱりわからない!」という場合も多いと思います。
「今元気そうに見えるが学校に行かない子どもにどうしたらいいか」「いつ学校に行けるようになるのか不安」などと相談するのをお勧めします。
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子どもが「学校に行ってみる」というまで待つ
何よりも本人の意思が一番重要です。
不登校気味の学生が学校に登校するのは恐ろしくパワーが必要なこと、毎朝戦いです。
親が「学校に行きなさい」と言って無理やり行かせたとしても、学校に行けたのは一時的なもので、不登校に逆戻りすることも考えられます。
自分の意志で「学校に行ってみようかな」と思い学校に行ってみると不安感も最初はあるかもしれませんが、「あれ意外と大丈夫かもしれない」と思うことが子ども自身にもあるかもしれません。
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まとめ 転機は来ます
記事のポイントをまとめます。
不登校の子どもが元気なのに学校に行かない理由は3つ
①家は安心できる場所だから、②不登校初期の頃よりも少し精神的に落ち着いてきたから、③家族にに迷惑をかけたくないから
不登校の子どもが元気なのに学校に行かないとき対応の仕方は4つ
①「元気そうだから学校に行けそうだね」と言わない、②子どもができることを少しずつ増やしてあげる③かかりつけの病院の先生に相談してみる④子どもが「学校に行ってみる」というまで待つ
私は不登校生の時、学校に行けないことに、家族に迷惑をかけてしまうことに「申し訳ない」と毎日のように思い泣いていました。
最初は威圧的だった母も、不登校を甘え、逃げだと言っていた父や妹も少しずつ不登校となった私を認めようと耳を傾けてくれるようになりました。
家族に支えられ、通院し、通信制の学校に切り替えて、少しずつ季節が変わって行っていたことに気付きました。
そして少しずつ時が流れて、家で笑える日が増え、約2年の不登校生活を終えて、大学に進むことができました。
不登校になったとき怖かったのは家族から見放されることでした。
世の中の不登校生も同じだと思います。
イライラしてしまうこと、子どものことが分からなくて悩んでしまうこともあるかもしれません。
子どものことで不安なときは、家族や親戚、医師を頼りながらお子さんを支えていただきたいと不登校経験者の私は思っています。
あしゅ