不登校の理由が分からない人は見て！小中高別で見た不登校の原因とは

なぜ不登校になってしまったか知りたい方へ。

Aさん

今不登校で自分自身もなぜ不登校になったか分からない

Cさん

小学生、中学生、高校生、それぞれ何が原因で学校に行けなくなるのか知りたい。

と悩んでいませんか？

こんにちは。あしゅです。

私は高校生の時不登校になりました。

当時の私は、何が原因で学校に行けなくなってしまったのか分からずかなり悩んでいました。

前にこのようなツイートをしました↓

不登校の方、不登校になった経験がある方へ質問です🙇‍♀️

現在不登校の方、自分が不登校になった理由を自分で理解していますか？

不登校経験者の方、不登校生当時自分が不登校になった理由を理解出来ていましたか？

もし良ければご協力よろしくお願い致します🙇‍♀️🙇‍♀️🙇‍♀️🙇‍♀️

#拡散希望

— あしゅ🌙*ﾟ@元不登校元適応障害 (@asyulog) 2020年1月10日

今回は文部科学省の調査をもとに、小学生・中学生・高校生別に不登校になった原因についてお話ししていきます。

本記事の内容

2018年度の不登校生徒数（小学生・中学生・高校生別）
不登校になる原因（小学生・中学生・高校生別）
不登校になる原因を小学生・中学生・高校生別に比較した考察と対策

Contents

不登校生の人数（2018年度）
不登校になった原因（小学生・中学生・高校生別）
小学生・中学生・高校生それぞれの不登校になった原因を比較した結果
まとめ　不登校になった原因を統計から見て分かった対策

不登校生の人数（2018年度）

2018年度の不登校生は、

【小学生】44841名、前年度が35032名で不登校生は増加。

【中学生】119687名、前年度が108999名で不登校生は増加。

【高校生】52723名、前年度が49643名で不登校生は増加。

小学生、中学生、高校生ともに不登校生徒数は増加していることが明らかになりました。

⇒児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査

不登校になった原因（小学生・中学生・高校生別）

文部科学省の調査から小学生・中学生・高校生別に何が原因で不登校になってしまったのかお話ししていきます。

（参考資料）⇒児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査

小学生が不登校になった原因で一番多いのは家庭環境

1位　家庭環境

2位　友人関係（いじめ以外）

3位　学業不振

4位　進級時の不適応（入学・転編入学等）

5位　先生

6位　学校の規則

7位　進路の不安

8位　いじめ

9位　部活動

不登校になった小学生の半数以上が家庭環境が原因だった

	原因	人数	割合
1位	家庭環境	24901	55.5％
2位	友人関係（いじめ以外）	9740	21.7％
3位	学業不振	6795	15.2％
4位	進級時の不適応（入学・転編入学等）	2026	4.5％
5位	先生	2009	4.5％
6位	学校の規則	1145	2.6％
7位	進路の不安	495	1.1％
8位	いじめ	359	0.8％
9位	部活動	102	0.2％

中学生が不登校になった原因で多いのは家庭環境と友人関係

1位　家庭環境

2位　友人関係（いじめ以外）

3位　学業不振

4位　進学時の不適応（入学・転編入学等）

5位　進路の不安

6位　学校の規則

7位　部活動

8位　先生

9位　いじめ

中学生は『家庭環境』や『友人関係（いじめ以外）』が原因で不登校になりやすい

	原因	人数	割合
1位	家庭環境	37040	30.9％
2位	友人関係（いじめ以外）	35995	30.1％
3位	学業不振	28687	24.0％
4位	進級時の不適応（入学・転編入学等）	9207	7.7％
5位	進路の不安	6395	5.3％
6位	学校の規則	4043	3.4％
7位	部活動	3173	2.7％
8位	先生	3028	2.5％
9位	いじめ	678	0.6％

高校生が不登校になった原因で多いのは学業不振と友人関係

1位　学業不振

2位　友人関係（いじめ以外）

3位　家庭環境

4位　進学時の不適応（入学・転編入学等）

5位　進路の不安

6位　学校の規則

7位　部活動

8位　先生

9位　いじめ

高校生は『学業不振』や『友人関係（いじめ以外）』が原因で不登校になりやすい

	原因	人数	割合
1位	学業不振	9436	17.9％
2位	友人関係（いじめ以外）	9224	17.5％
3位	家庭環境	8084	15.3％
4位	進級時の不適応（入学・転編入学等）	7192	13.6％
5位	進路の不安	4671	8.9％
6位	学校の規則	2155	4.1％
7位	部活動	918	1.7％
8位	先生	613	1.2％
9位	いじめ	208	0.4％

小学生・中学生・高校生それぞれの不登校になった原因を比較した結果

	小学校	中学校	高等学校
1位	家庭環境	家庭環境	学業不振
2位	友人関係（いじめ以外）	友人関係（いじめ以外）	友人関係（いじめ以外）
3位	学業不振	学業不振	家庭環境
4位	進級時の不適応（入学・転編入学）	進級時の不適応（入学・転編入学）	進級時の不適応（入学・転編入学）
5位	先生	進路の不安	進路の不安
6位	学校の規則	学校の規則	学校の規則
7位	進路の不安	部活動	部活動
8位	いじめ	先生	先生
9位	部活動	いじめ	いじめ

・小学生・中学生・高校生関わらず、不登校になった原因は1位から3位までは、『家庭環境』『友人関係（いじめ以外）』『学業不振』のいずれかだった。

・中学生が不登校になった原因の順は1位から4位までは小学生と全く同じ、4位から9位までは高校生と全く同じだった。

まとめ　不登校になった原因を統計から見て分かった対策

記事のポイントをまとめます。

小学生、中学生、高校生ともに不登校生徒数は前年度より増加
不登校になった小学生の半数以上が家庭環境が原因
中学生は『家庭環境』や『友人関係（いじめ以外）』が原因で不登校になりやすい
高校生は『学業不振』や『友人関係（いじめ以外）』が原因で不登校になりやすい
小学生、中学生、高校生ともに『家庭環境』、『友人関係（いじめ以外）』、『学業不振』が原因で不登校になりやすい

不登校を未然に防ぐ、悪化させない対策として、家庭環境の見直しとともに、学校での授業の理解度や友人関係のフォローが必須と言えます。

不登校経験者として私は、不登校生徒が増えたとしても、学校に行かないことによって自分の身を守れていると本人が思えるなら、本人の自己肯定感が上がっているなら、それはそれでいいと思ってます。

ご家族や学校側の意見として、みんなと同じように学校に通ってほしいという想いもあると思います。

しかし、毎日誰にも理解されないストレスを抱えながら学校に通い、自分を責め、自己肯定感が下がり、いのちを失ってしまう子どもたちがたくさんいるのもまた事実です。

文部科学省の調査により、2018年度自ら命を絶った小学生・中学生・高校生は合計すると332人。

去年と比較すると残念ながら82人も増加しています。

現時点では不登校になることで自分を守っている生徒が増えたと解釈するのは無理がありそうです。

不登校になったという客観的事実だけを見るのではなく、一人一人が『今楽しく毎日を送れているのか』を重視して、不登校生徒のご家族の方や学校関係者の方たちは接してあげてほしいと思います。

あしゅ

不登校の理由が分からない人は見て！小中高別で見た不登校の原因とは

不登校生の人数（2018年度）