不登校で病院を受診しようと思っているが何科に行けばいいのか分からない不登校生やその親御さんへ。
と悩んでいませんか?
この記事を書いている私は、高校生の時不登校で病院にかかっていました。
しかし今は24歳となり、高校を卒業し心理学系の学部へ大学進学、そして卒業できています。
本記事の内容
不登校で病院へ行こうと思ったとき何科を受診すべきか分かる
病院でどういう治療をするのかが分かる
不登校で病院を受診するときのポイント
結論、かかるのは総合病院がおすすめです。
不登校生の場合、身体症状と精神症状の両方が症状として現れる場合が多く、内科や小児科などで身体症状を、精神科や心療内科で精神症状を診てもらうことが多いです。
これから病院を受診しようと考えている人や、病院を変えようかなと思っている人のために病院を選ぶポイントをいくつかお話します。
身体的な体調不良が出ている場合はかかりつけの内科や小児科をまず受診
一番最初はかかりつけの病院への受診で十分です。
ストレス性の症状だけで具体的な病名がなかったとしても、薬を処方されることが多いです。
いきなり心療内科や精神科に通うとなるとためらう人もいると思います。
また、不登校の子どもからすればいきなり精神科や心療内科に連れていくと「やっぱり端から見ても私は精神的な病気なんだな」と逆に自分を責めてしまうこともあるので一番最初は近くの内科や小児科を受診するのをお勧めします。
その後、精神科や心療内科がある総合病院に切り替えていきましょう。
内科や小児科で特に病名が出なかった場合やストレスを疑われたときに心療内科や精神科のある総合病院を受診
内科や小児科でいい精神科や心療内科を紹介してくれることもあります。
病院に行くことができたらそれだけでもすごいことです。
一度家に帰って「頑張って病院に行けたね」と不登校生を褒めてあげましょう。(本当にすごいことですよ)
できるだけ自宅から近い病院がおすすめ
できるだけ近くの病院の方が通いやすいので不登校生にとっては楽です。
不登校生は気力をなくしており、体力が低下していることがほとんどです。
遠い病院は体力的にも精神的にも不登校生には少し難しいかもしれません。(病院に行って家に帰るだけでへとへとです)
不登校生だけでも通える距離に病院があれば自分のタイミングで不登校生だけでも診察にも行けるのでさらにおすすめです。
心療内科や精神科は話しやすい先生をみつけましょう
先生も人間です。自分に合うなと思える人を見つけましょう。
優しい先生がほとんどですが、喋りにくかったりする場合は先生を変更してもらうか病院自体を変えましょう。
自分の想いを素直に伝えられる人が一番です。
病院での不登校治療の仕方の例
症状によって治療の仕方は様々です。
私の経験をもとにどういう治療法があるかざっくりお話しします。
自分に合う薬を探しながら試す
身体的な症状は頓服や整腸剤、漢方などで比較的早く落ち着きますが、精神的な薬は人によって合う合わないがあるので合う薬を見つけるのに時間がかかります。
精神的な薬は継続的に飲むことで少しずつ症状が改善されてくるというものがほとんどです。
根気よく飲み続ける必要があります。
しかし、効果が出る前に吐き気やめまい、眠気など副作用が起こることもよくあるので主治医と時間をかけて自分に合う薬を見つけていく必要があります。
生活リズムの改善
生活リズムの改善はマストで先生に言われます。
決まった時間に寝て起きてきちんと三食食べて薬を飲みましょう。
学校に行きたくないという気持ちが根底にあるため、なかなか夜寝付けなかったり朝起きられない不登校生がほとんどだと思います。
学校に行けなくてもいいので健康的な生活を整えることが大事です。
認知行動療法
認知行動療法で自分の考え方の癖を見つけ改善していく治療の仕方です。
認知行動療法とはカウンセラーと一緒に行うもので、簡単に言うと自分のマイナス思考な考え方の癖を知って、その考え方を別のプラス思考な考え方に変える方法です。
自律神経訓練法
パニックになりそうなときの自分の感情を抑える訓練を身に付ける治療です。
自律神経訓練法とは自分で自分に暗示をかけて心を落ち着かせる方法です。
家族へのフォロー
不登校生だけでなく不登校生の親御さんへのフォローもしてくれます。
不登校は家族の支えがないとなかなか改善しません。
そのため家族の声掛けや家族の精神状態などかなり重要です。
家族はどうやって不登校生に接するべきなのかなど質問すれば優しく先生が教えてくれます。
入院
自殺願望がある場合や症状が悪化したときは入院を勧められる時があります。
症状が悪化すると健康的な生活はもちろん、精神的にも不安定な状態が続き危険な状態になることがあります。
その時は入院を勧められる場合があります。
また症状が軽くても健康的な生活を取り戻す目的で入院を勧められることがあります。
まとめ 病院に行って大きく変わったのは親から不登校の自分に対する態度でした
記事のポイントをまとめます。
不登校で病院を受診するときの4つのポイント
①身体的症状が出ているときはかかりつけの内科や小児科をまず受診、②内科や小児科でストレスを疑われたときに心療内科や精神科のある総合病院を受診、③できるだけ自宅に近い病院を選ぶ、④話しやすい先生を見つける
病院での不登校の治療方法と例6つ
①自分に合う薬を探す、②生活リズムの改善、③認知行動療法、④自律神経訓練法、⑤家族へのフォロー、⑥入院
病院に通うことで不登校生もその家族の意識も変わる
通院することは最初は億劫に感じたり、不安に感じたりすることも多いと思います。
しかし行ってみると意外に大丈夫でした。
(むしろ平日学校に行く日が減るのがうれしかった)
そして、病院に行くことで大きく変わったのは家族から不登校の私に対する態度でした。
学校に行かないといけないのに行けない葛藤や、自分を責めて毎日泣いてしまうこと、家族は私の考えも感情も行動もすべて意味が分からなかったのだと思います。
それは家族にとって感じたことのない葛藤であり、家族にとって学校に行けるが当たり前だったから。
しかし病院にかかることで、病院の先生が不登校生の自分の味方になってくれ、不登校生の自分が言葉にできない思いを代弁者として家族に話してくれました。
そのこともあって私の家族は私に対する対応が少しずつ変わっていきました。
不登校である自分を親が理解してくれない時は第三者の病院の先生を頼ることが一番確実だと思います。
少しずつ自分の負担を減らして病院の先生を頼ってみましょう。
あしゅ