不登校の子どものためにペットを飼うとどのような効果があるか知りたい不登校生やその親御さんへ。
と考えたことはありませんか?
この記事を書いている私は、高校生の時不登校でした。
しかし今は24歳となり、高校を卒業し心理学系の学部へ大学進学、そして卒業できています。
今回は、不登校の時は祖母が飼っている犬の世話をしながら精神状態を安定させ、現在は家でトイプードルと一緒に暮らしている私が経験をもとにお話します。
本日の記事
ペット療法(アニマルセラピー)とは何かが分かる
不登校生がペットを飼うときのメリットが分かる
不登校生がペットを飼うときに注意したいことが分かる
Contents
不登校とペット療法(アニマルセラピー)の関連
ペット療法(アニマルセラピー)とは
アニマルセラピーとは、動物と触れ合わせることでその人に内在するストレスを軽減させたり、あるいは当人に自信を持たせたりといったことを通じて精神的な健康を回復させることができると考えられている。
家庭でペットを飼うこともアニマルセラピーの一種で、動物との触れ合いにより特に子どもや障がい者高齢者に良い影響を与えると言われています。
アニマルセラピーと不登校との関連の研究結果
不登校生にアニマルセラピーを行った結果、抑うつ、怒りの感情は低下し、心理状態(緊張、不安、活気、疲労、混乱)が改善され自我状態が安定する傾向があるという結果が出ています。
⇒学校不適応傾向の児童・生徒に対するアニマルセラピーの心理的効果についての分析
不登校生やその家族へのペット療法(アニマルセラピー)の効果
私の経験をもとにペットを飼うことで私生活にどのような変化があったかお話します。
ペットからの愛情を感じ自己肯定感が上がる
自分がどんな精神状態でもいつも安定して自分に愛情を注いでくれるペットの存在は大きいです。
自分が精神的に落ち着いていても混乱していても、いつもペットは損得関係なく、自分に対し愛情全開で接してくれます。
その裏表のない姿に安心できますよ。
ペットの世話をすることで生活リズムの改善を促す
ペットと散歩したり、餌をあげたり、お風呂に入れたり、ペットのためにと少しずつベッドから出れる時間が多くなっていきます。
家族の雰囲気が明るくなる
家庭で暗い話が多い家では、自然と仕事や学校の愚痴などが少なくなり、ペットを中心とした明るい会話が多くなります。
今日はペットの調子はどうだったか、ペットとどんな1日を送れたのかなど、ペットを中心とした会話が自然と多くなり、仕事や学校、家庭内の暗い話を話す時間が圧倒的に減ります。
寂しい時や不安なときもペットは不登校生を決して見捨てない
精神的に寂しい時も無条件でずっと傍にいてくれます。
不登校生がいる家庭でペット療法を行うときの注意点
ペットは命です。
不登校生のためにも注意してほしいことをお話します。
親は不登校生のためにペットを飼うと不登校生に言わない
「不登校のあなたのためにペットを飼うんだよ」というニュアンスでペットを飼うことを話すのは絶対にやめてください。
不登校生はまた自分が家族に迷惑をかけているんだと自分を責める原因になります。
おすすめは病院の帰りや学校の帰りに不登校生と一緒にペットショップに立ち寄ってみることです。
不登校生が興味を示していたら「ペット飼うのもいいね」なんて話してみるのがいいのではないかと個人的には思います。
不登校生がすべての世話をするのではなく一緒に育てるスタンスで
不登校生は命の重さを十分わかっています。
不登校生は希死念慮(消えてしまいたいと思う気持ち)を経験したことのある子どもたちが多いです。
その分新しい命を育てていくことへの責任感は普通の子どもたち以上に抱くことでしょう。
家族みんなで育てていくというスタンスでペットを飼うことで不登校生も重圧なくペットを育てられます。
まとめ ペットを飼うことで不登校生の精神的安定に十分効果がある
ポイントをまとめます。
ペット療法(アニマルセラピー)とは動物と触れ合うことでストレスを軽減させる方法で、不登校生にも十分効果がある
ペットを飼うことで不登校生やその家庭にもたらす効果4つ
①不登校生の自己肯定感が上がる、②生活リズムの改善を促す、③家庭の雰囲気が明るくなる、④不安なときも決して見捨てないペットの姿に安心できる
不登校生のいる家庭でペットを飼うときの注意点2つ
①親は不登校生のためにペットを飼うと本人に言わない、②不登校生が主に世話をするのではなく家族で育てる
不登校生は学校へ行かなければいけないプレッシャーや、学校へ行けないことを家族から批判されることへの恐怖、将来への不安が毎日のしかかりとても笑えるような状況ではありません。
精神状態を安定させないと家庭で生活することも学校に行くことも難しいままです。
その精神的安定のためにペットを飼うことはかなり有効だと私は考えています。
まず不登校生が自分がこの世に存在してもいいと思える環境づくりが大切です。
散歩、掃除、餌やり何でもいいです。
学校に行かせることをいきなり目標とするのではなく、少しずつベットから出れる時間を増やしていくことを目標にしてみてください。
あしゅ