と悩んでいませんか?
こんにちは、あしゅです。
私は高校生の時に不登校になり、精神的な病気(過敏性腸症候群・不安障害)を発症した経験があります。
当時の私は学校に行かなければいけないのは分かっているのに、「学校に行かなくちゃ」と考えると心身ともに体調を崩していたんですよね。
最終的に学校に行けない日がどんどん増え、私は自称進学校から全然名前も知らない通信制高校に転校しました。
今回は不登校や通信制高校に通っていた経験をもとに、親が通信制高校への転校を許せない理由と、不登校生が通信制高校への転入をしたい時親にどう説得すべきかお話ししていきます。
記事の内容
- 親が通信制高校への転校を許さない理由がわかる
- 通信制高校に行きたいことを親に説得する方法がわかる
Contents
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不登校生に通信制高校がおすすめな理由「今の学校に行く必要ある?」
通信制高校に通うか迷っている不登校生へ Aさん全日制の高校に通うのは精神的にハードルが高い Bくん通信制高校に通うメリットデメリットが知りたい と悩んでいませんか? こんに ...
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通信制高校に行くことを親が許さない理由
通信制高校への転入を許してもらうには、まず親が何を考えているかを知ること。
ここでは親が転校を許さない理由の例をいくつかご紹介していきます。
自分の親は何がネックで通信制高校への転校を渋っているのか、一緒に考えてみてください。
病気を治療しながら学校を卒業できると思っているから
通信制高校への転校を親が認めてくれない理由に、病気を治療しながら学校を卒業することもできると思っているからと言う点があげられます。
不登校の方の中には精神的な病気を抱えている学生さんもたくさんいると思います。
精神疾患は周囲から甘えだと思われたり、気合で治るものと思われることも多く、実際に経験してみないと精神疾患のつらさはなかなかわからないのではと私がこれまでの経験上思っています。
特に親がまじめで学業面に厳しい場合や、精神疾患に対して偏見を強く持っている親の場合は、精神疾患によって子がどれほど苦しんでいるかをきちんと理解できていない可能性が高いかもしれません。
進学に不利と思っているから
通信制高校への転校を親が認めてくれない理由に、進学に不利になると思っているからと言う点もあげられるでしょう。
通信制高校は学校に登校する頻度が全日制と比べかなり少ないため、学習時間は自分で管理しなければならないという特徴があります。
また学習面でわからないところが出てきたとしても、すぐに先生に聞くことはできません。
これらのことから学校に行かずに進学できるのかと思っている親御さんもいると思います。
しかし全日制高校に通っていた時の私は、「教室に居続けなくちゃ」「体調を崩さないようにしなくちゃ」と精神的に追い詰められ、教室に居られたとしてもプレッシャーに押しつぶされまともに授業を受けれていませんでした。
そして当たり前かもしれませんが授業に集中できていなかった私の成績はクラスメートとどんどん差が開き、精神疾患も深刻化してしまいました。
私が不登校を経験して感じたのは『今の学校に居続けること=成績の維持』ではないということ。
そして精神的安定なしではそもそも勉強なんてできないということ。
でも大学受験で推薦をもらう為にも今の学校にいて!と考えている親御さんもいるかもしれません。
ですが今の学校に籍があったとしても必ずしも推薦枠がもらえるとは限りません。
また冷たい話をすると、不登校の学生と不登校の学生じゃない学生どちらを高校側は推薦したいかを考えれば、不登校じゃない学生の方だろうなと正直思ってしまいます。
「今の学校に居続ければすべてうまくいく」という考えを持っている親御さんには、うまくいく保障なんてないということを伝える必要があるかもしれませんね。
就職に不利と思っているから
通信制高校への転校を親が認めてくれない理由に、就職に不利になると思っているからと言う点もあげられるでしょう。
私は不登校になった後大学進学をし、大手企業にも就職できました。
なので必ずしも通信制高校に通う=進学や就職に不利とは言い切れないかなと私は考えています。
また私は大手企業に就職できましたが、その会社でハラスメントに遭い仕事をやめています。
このことから就職のためにと無理に学校に通い続け、その後大手企業に就職できたとしても、何が起こるかはわからないと言えるでしょう。
就活中、面接で学歴について問われたことは私自身何度かありました。
「病気になり治療に専念するために通信制高校に転校しましたが、そのあと無事完治しました」と伝えれば特に問題はありませんでした。
学費が高い学校も多いから
通信制高校への転校を親が認めてくれない理由に、学費の高い学校が多いからと言う点もあげられるでしょう。
通信制高校は公立が3割、私立が7割とも言われています。
このことからも「通信制高校に通うのは経済的に無理」と考えている親御さんもいるかもしれません。
また住んでいる地域によっては、県に数校しか通信制高校がないという場合もあります。
「実家から行ける範囲の通信制高校は私立だけだった....」ということもあるので、地方に住んでいる方は特に下調べをきちんと行う必要があるでしょう。
世間体が気になるから
通信制高校への転校を親が認めてくれない理由に、世間体が気になるからと言う点もあげられるでしょう。
近所でのつながりが強い親御さんや学業面に厳しい親御さん、また子どもが不登校になったことを認められない親御さんの場合、世間体が気になって通信制高校への転校を許せないのかもしれません。
『偏差値の高い学校に子を通わせること=正しい育児を行ってきた証拠』ではありません。
とはいっても通信制高校への転校のみならず、『周囲からどう思われているのか』は親も子も気になる部分ですよね。
『周囲から好かれたい』という気持ちは人間として、あたりまえにある感情なのかもしれません。
しかし家族の1人が壁にぶつかった時、近くでフォローできるのは家族しかいません。
順調に事が進んでいるときはいいですが、困難に立ち向かわなければならない状況になった時は周囲からの目よりも家族の精神面の優先順位を上げるべきでしょう。
通信制高校に行きたいことを説得する方法
今の自分の状況を整理する
通信制高校への転校を許してくれない親に子どもができることとして、今の自分の状況を整理するという点があげられます。
- どうして通信制高校へ転校したいのか
- なぜ今の学校に通えないのか
- 今の学校に通っていてどんな症状が出ていたのか
- 通信制高校に通うメリットはあるのか
- 通信制高校に通うデメリットをきちんと把握できているか
- 他の全日制や定時制高校ではなく、なぜ通信制がいいのか
などを親から質問されてもすぐに答えることはできるでしょうか。
説得や交渉に大切なのは準備と熱意。
本気で通信制高校への転校を考えているということを親にアピールするためにも、一度今の自分の状況や今後のことを整理しておきましょう。
精神的に不安定になってしまうと思考力や記憶力が落ちたり、後向きに考えてしまうことも多くなると思います。
少し精神的に落ち着いている時でいいのでメモを取りながら、自分の今の考えをまとめてみてくださいね。(上記の箇条書きの項目について考えてみるといいかもしれません)
自分から通信制高校の情報を集める
通信制高校への転校を許してくれない親に子どもができることとして、自分から通信制高校の情報を集めるという点もあげられます。
「通信制高校へ転校したい!」と感情だけで頼み込むのと、「やっぱり通信制高校へ転校したいから自分でもいろいろと情報集めてみたんだ」と親に提案してみるのとではどちらの方が通信制高校へ通いたい熱意が伝わると思いますか?
通信制高校にもいろんな特色があります。
進学や就職に力を入れている学校、元不登校生へのサポートに力を入れている学校、通信でも他生徒との繋がれる場を設けている学校などなど....。
また学生の精神状況や家族の都合などから、ここだけは外せないというポイントもあるかもしれません。
スクーリングの回数や自宅からの距離なども含め、実際に自分に通えそうな通信制高校はあるのかネットなどで調べてみましょう。
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通信制高校の学校説明会に行ってみる
通信制高校への転校を許してくれない親に子どもができることとして、通信制高校の学校説明会に行ってみるという点もあげらるでしょう。
通信制高校は説明会や相談会を行っていることも多いです。
日程を指定して説明会などを行っている学校もありますが、直接通信制高校へ連絡すると学校側が指定している日以外でも見学させてくれることがあります。
なので早めに通信制高校へ転校したい、通信制高校の雰囲気を早めに知っておきたいという方は直接気になる通信制高校へ連絡してみましょう。
親と一緒に見学に行ければ、親が通信制高校に対して抱いている偏見や疑問点などを解消できるかもしれません。
また実際に通う学生さんも学校の雰囲気を知る良い機会になると思うので体調によるかもしれませんが、行けそうな人は親御さんと一緒に行ってみることをおすすめします。
- いつから転校できるか
- いつまでに転校の手続きをした方がいいか
- 転入試験は何をするのか
- スクーリングの回数はどうか
- 何人ぐらいが通っているか
- どんな人が通っているか
- 何人先生がいるのか
- 体育の授業は何をするのか
- 進学や就職の対策はしてくれるのか
など気になるところをピックアップ知ってメモし、見学時に持っていくと質問しやすいかもしれませんね。
通信制高校への転入を許せない理由を親に直接問い詰める
通信制高校への転校を許してくれない親に子どもができることとして、通信制高校への転入を許せない理由を親に直接聞いてみるという点もあげられます。
通信制高校へ転校したいことを子が伝えた後、実際に通信制高校について調べてみた親御さんもいれば、思い込みで一方的に「通信制高校はありえない」と考えている親御さんもいると思います。
通信制高校の情報をあまり知らない親御さんが説得相手の場合は、親御さんが通信制高校への転校を許せない理由について直接問い詰めてみてください。
そして転校を許せない理由をクリアしている通信制高校はあるか、お子さんは一度調べてみましょう。
ちょっと性格が悪く感じてしまうかもしれませんが、
- なぜ通信制高校に通うこと=進学できないと思っているのか
- 通信制高校には公立の学校もあることを知っているのか
- 通信制高校に通うことは世間体が気になるぐらい恥ずかしいことなのか
- 通信制高校に通いながら自分のペースで勉強や治療を行うことはいけないことなのか
など親に対して疑問に思っていることも聞いてみてもいいと思います。
答えが返ってきたら返答を掘って掘って「なぜそう思うのか」と何度も問い詰めてみてください。
しっかりとした答えが返ってくるかもしれませんし、親の考えを論破することもできるかもしれません。
まとめ 精神状態が最悪の場合はボイコットしていい
記事のポイントをまとめます。
通信制高校に行くことを親が許さない理由は、①治療しながら卒業できると思っているから、②進学に不利と思っているから、③就職に不利と思っているから、④学費が高い学校が多いから、⑤世間体が気になるから
通信制高校に行きたいことを説得する方法は、①今の自分の状況を整理する、②自分から通信制高校の情報を集める、③通信制高校の学校説明会に行ってみる、④通信制への転入を許せない理由を問い詰める
ここまで通信制高校への転校を許してくれない親に対して子ができることを話してきましたが、中には精神疾患の症状がかなりひどい学生さんもいると思います。
私も何度も精神疾患を経験しましたが毎日涙が止まらなかったり、ご飯が食べられずいきなり倒れてしまったり、悪夢や寝汗にうなされたりとしんどかった時期がありました。
急性期とも呼ばれる一番症状が重たい時期は考えることも動くことも厳しいと思いますので、その時は今の学校に行くことをボイコットして良いです。(時には親をほおっておいてでも自分を守らないと精神がぶっ壊れます....)
治療を行っていれば少しずつ少しずつ、時間がかかるかもしれませんが休息期、回復期と症状の重さが軽減されていきます。
考えること説得することも大事ですが自分の今の状況を見て、自分ができそうなタイミングで親への説得を試みてくださいね。
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