不登校生はカウンセリングを受けるべきなのか知りたい方へ。
と悩んでいませんか?
こんにちは、あしゅです。
私は高校生の時に不登校になりました。
当時は過敏性腸症候群(IBS)と不安障害を発症し、薬物治療とカウンセリングを受けながら治療を行っていました。
今回は不登校で精神疾患になり、実際に学生の頃にカウンセリングを受けていた私が不登校生がカウンセリングを受ける時に得られる効果についてお話ししてきます。
本日の記事
不登校生がカウンセリングを受ける際に得られる効果が分かる
不登校生がカウンセリングを受ける際の注意点
Contents
不登校生にカウンセリングは効果があるのか
いきなり結論ですが、不登校生にカウンセリングは効果があると私は経験上感じています。
ここからは『不登校生がカウンセリングを受ける際に得られる効果』について経験をもとにお話ししていきますね。
相談できる人が増える
不登校生がカウンセリングを受ける際に得られる効果として、相談できる人が増えるという点があげられるでしょう。
不登校生の悩みとして多いのが、相談できる人がいないということ。
「学校に行けないのは甘え」「なぜ学校に行けないのか理由を言いなさい」などと不登校生の感情を無視して一方的に話をしてしまうと学生たちは委縮してしまいます。
委縮してしまった結果「責められるのが怖い」と感じるようになり、防衛本能から学生たちは自分の気持ちを正直に話せなくなってしまうのです。
それに対しカウンセリングの相手は専門的な知識を持っている臨床心理士。
純粋性と受容的態度、共感的理解の3つがカウンセリングの基本姿勢とされているため、臨床心理士は基本的に患者の考えを責めることはありません。
自分の思っていることを正直に言える場所が生まれるため、相談できる人がいないと感じている不登校生には安心できる場所になることでしょう。
今の自分の考えを整理することができる
不登校生がカウンセリングを受ける際に得られる効果として、今の自分の考えを整理することができるという点があげられるでしょう。
「不登校になった理由が自分でも分からない」
「将来どうなってしまうのだろう」
「成績が落ちたらどうしよう」
「クラスメイトの視線が怖い」
不登校生たちの多くが学校に行けないことに何かしらの悩みを持っています。
不安や苦しさ、辛さから混乱状態になってしまい、自分の気持ちが見えなくなってしまっている学生さんも中にはいるかもしれません。
先生と話をしながらカウンセリングを行うことで自然と自分が今どう思っているのか、何に悩んでいるのか、何に対して苦しんでいるのかなど自分の本心が見えてきます。
今抱えている悩みやストレスを少しでも解消するため、臨床心理士の先生は患者と一緒に対策を考えてくれますよ。
ストレスを感じたときの対処法を教えてもらえる
不登校生がカウンセリングを受ける際に得られる効果として、今の自分の考えを整理することができるという点があげられるでしょう。
カウンセリング中は話を聴いてもらうだけでなく、ストレスや不安がやってきたときの対処法を教えてくれることもあります。
忘れないでほしいのが、カウンセリングを行ったからといって根本的な問題が解決したわけではないという点。
精神的に落ち着いた状態を維持するためにも、ストレスや不安を感じた時に自分で対処する方法を身に付けなければなりません。
自律訓練法(じりつくんれんほう)
自己暗示の練習によって段階的に全身の緊張を解いていく訓練法。疲労回復やストレス解消などの効果が期待できる。
人によって抱えている問題や精神疾患は様々。
その人に合ったものがあれば、先生も専門的な対処法を教えてくれるでしょう。
不登校生がカウンセリングを受ける際の注意点
先生と合わないと感じたらカウンセリングをやめる
不登校生がカウンセリングを受ける時に注意してほしいのが、先生と性格や空気感が合わないと感じたらカウンセリングをやめていいという点。
カウンセリングの先生も人間なので、どうしても合う合わないがあります。
先生の年齢や性別、表情、喋り方、など自分に合わない先生とカウンセリングをしていると感じている不登校生は、カウンセラーの先生を変えてもらうか病院自体を変えることをおすすめします。
曜日や時間帯によってカウンセリングの先生が異なる場合もあるので、これまでと違う日時に予約を変更してみるのもいいかもしれませんね。
カウンセリングに行くこと自体がストレス
不登校生がカウンセリングを受ける時に注意してほしいのが、カウンセリングに行くこと自体がストレスになっている場合、カウンセリングをやめていいという点。
カウンセリングに行くこと自体がストレスになっている場合、通い続けても本末転倒になってしまうことがあります。
体調を良くするためにカウンセリングに行っていたのが、いつしかカウンセリングに行くこと自体がストレスになっている場合は、病院や交通手段、予約日時を変えることをおすすめします。
(例)
Aさんはカウンセリングを受けるために、学校の最寄り駅を通過しなければなりませんでした。しかしAさんは電車に乗ると体調不良になってしまうことが多く、カウンセリングに行くこと自体が苦痛に感じるようになっていました。
⇒(対処法)
- 電車ではなく車でカウンセリングに行く
- 学校と別方向の病院のカウンセリングを受けてみる
- 歩いて行ける距離の病院に変える
- 平日を避け土日に通院する
精神論で話す先生
不登校生がカウンセリングを受ける際は、精神論で話してくる先生に注意しましょう。
精神論で「頑張れ」「大丈夫」などと励まし、具体的な解決方法を教えてくれなかったという場合は病院や先生を変更していいでしょう。
心理学は『心の科学』とも呼ばれ、可視化できない心を科学的に研究する学問。
つまり臨床心理士など、心理学の専門家たちは精神論で心を語るのではなく、これまで行われてきた調査や研究から導かれた結果をもとにカウンセリングを行うべきでしょう。
不安を解消するための思考法や訓練法などではなく、気持ちだけのカウンセリングの場合、周囲に相談するのとさほど変わりません。
「カウンセリングに行っている意味あるのかな?」と思ったことがある方は、先生はいつも精神論のみでカウンセリングしていないかを確認してみましょう。
まとめ カウンセリングは少しずつで大丈夫
記事のポイントをまとめます。
不登校生にカウンセリングは効果がある
不登校生がカウンセリングを行ったときの効果は、①相談できる人が増える、②自分の考えを整理することができる、③ストレスの対処法を教えてもらえる
不登校生がカウンセリングを受ける際の注意点は、①先生と合わないときはやめる、②カウンセリングに行くことがストレスの場合はやめる、③精神論話す先生はやめる
最初はカウンセラーの先生に自分をさらけ出せなかったり、自分の考えていることを話すのが難しく感じるかもしれません。
しかしカウンセリングを続けていくことで少しずつ、自然と自分を開示できるようになっていくので安心してください。
焦らなくて大丈夫です。
合わないと感じる時は先生や病院を変えて、自分に合ったカウンセラーの先生を見つけましょう。