不登校

【不登校高校生の進路】高校を卒業する条件理解できていますか?

 

現在高校生で不登校になって進路に悩んでいる方へ。

Aさん
「このままじゃ高校を卒業できないかもしれない」
Bくん
「もし今の学校を卒業できなかったら進路があるんだろう」

と悩んでいませんか?

 

この記事を書いている私は、高校生の時不登校でした。

しかし今は24歳となり、高校を卒業し心理学系の学部へ大学進学、そして卒業できています。

 

 

本記事の内容

高校を卒業するための条件が分かる

進学すべきか就職すべきか分かる

不登校の自分に向いている進路が分かる

 

高校を卒業するための条件は最低でも74単位取得すること

 

 

文部科学省は現在74単位を修得層単位数として定めています。

なので基本的には74単位取得すれば高校を卒業することができます。

高等学校の教育課程について

 

学校によっては卒業に規定がある場合があるので、一度高校のHPを確認したり学校の先生に確認するのが安全かもしれません。

 

不登校生やその親御さんが今後の進路を考えるために今すぐしてほしいのは、現在の単位取得状況の確認です。

 

卒業するためにあと何時間学校に行かなければいけないのかを担任の先生に聞いてみてください。

「今日も学校に行けなかった。卒業できるのかな。」と漠然とした不安に襲われるよりも、あと何時間授業をおやすみできるかを把握しておくことで、子も親も少し心に余裕ができます。

 

あしゅ
私の場合は、担任の先生からあと何時間授業に出なければいけないか科目ごとに教えてもらっていました。出席率のいい科目と出席率の悪い科目があったので、聞いておいてよかったなと今でも思っています。

 

不登校生(高校生)は進学すべきか就職すべきか

 

 

不登校経験者の私は高校は卒業しておくべきだと考えます。

 

現在、高校への進学率は97%を超え中卒者の就職率は0.5%未満ともいわれています。

このことからも高校を中退して就職するというのは正直現実的ではありません。

もし就職したいと思ったときには、必然的に大学卒や高校卒の肩書の人たちと戦うことになります。

 

不登校の高校生がが高校を卒業する方法2つ

 

 

高校を卒業する方法は大きく分けると「3年間で卒業する方法」「3年以上かけて卒業する方法」の2つがあります。

ここからは、どれが自分に合っているか考えながら読んでいただけると幸いです。

 

3年間で(同級生と同じタイミングで)卒業する

 

①通信制の高校に転校する

 

通信制は学校に通う頻度が少ないので体調管理しながら高校卒業を目指せます。

動画授業など自宅学習が多い分、全日制の高校に比べ圧倒的に学校に通う回数が少ないです。

また今までの学校で取得済みの単位を移行できることがあるので、今まで頑張って学校に通った日々も無駄にはなりません。

 

向いている人

  • 不登校になり体調を崩した人(現在も病院に通っている人)
  • 他の高校に転校しても対人関係に不安がある人
  • ある程度今の学校に通えていた人

 

あしゅ
私は全日制の高校から通信制へ転校しました。不登校になり体調を崩し、対人関係にも不安を抱えていたので、学校に行く日が少ないのはかなり助かりました。高3の冬に転校したこともあり、今まで取得していた単位(高1~転校するまでの単位)を多く持って行けたので比較的楽に卒業できました。

 

 

②高卒認定試験を受ける

 

高卒認定試験に受かれば、高校卒業した人と同じかそれ以上の学力があることを認定してくれます。

そのことにより高校を卒業していなかったとしても、この高卒認定試験に合格すれば、大学や短期大学、専門学校、または国家試験の受験ができるようになります。

高等学校卒業程度認定試験(旧大学入学資格検定)

 

しかし、高卒認定試験で注意してほしいのは、大学や短期大学、専門学校に進学しない場合、高卒認定試験に合格しても最終学歴は中卒になってしまうことです。

大学や短期大学、専門学校に進学するつもりの方には高卒認定試験はおすすめできますが、最終学歴を高卒にしたいという人は高卒認定試験はおすすめできません。

 

また、高卒認定試験は年に2回しか試験は行われず、合格率は40%と言われています。

勉強時間を確実に確保でき、学業面に不安がない人にはおすすめできますが、学業面に不安がある人にはおすすめできません

 

向いている人

  • 大学や短期大学、専門学校に通いたいと思っている人
  • 国家試験を受けたいと思っている人
  • 学力が高い人

 

 

3年以上かけて(同級生とは遅れて)卒業する

 

①他の全日制の学校に転校する 

 

向いている人

  • 現在の自分の体調に特に不安点がない人
  • 違う学校でもう一度高校生活をやり直したいと思っている人

 

全日制高校への転校には応募締め切りがあったり、試験があったりする場合が多いので今すぐ転校できるというわけではありません。

よく学校のHPなどで学校情報をチェックする必要があります。

 

②現在通っている学校で留年する

 

今の学校で留年し、一つ下の学年と一緒に授業を受け高校を卒業する方法です。

一つ下の学年の生徒と馴染むのは簡単ではないと個人的には思いますので、かなり精神的に強い人じゃないとこの方法で卒業するのは難しいと思います。

また、不登校になった人の多くが対人関係や今の学校に不満を感じていると思いますので、あまりこの方法で卒業する方は少ないと私は考えます。

 

向いている人

  • 今の学校に行くこと自体には不安を感じない人
  • 一つ下の学年の生徒と一緒に授業することに抵抗がない人

 

 

まとめ 不登校経験者が語る通信制高校卒業者への周囲からの偏見

 

 

記事のポイントをまとめます。

高校卒業に必要なのは74単位

高校中退で働くよりも高校を卒業する方が今後のことを考えても現実的

不登校の高校生の進路には、3年間で卒業する方法と、3年以上かけて卒業する方法がある

3年間で卒業する方法は、①通信制高校に転校する、②高卒認定試験を受ける、の2つ

3年以上かけて卒業する方法は、①他の全日制高校に転校する、②今の学校を留年する、の2つ

 

 

自称進学校の全日制高校から通信制高校に転校した私ですが、今まで就職活動などで「なぜ通信制の学校に転校されたのですか?」と質問されたことが結構ありました。

 

「やっぱり通信制に転校したことについてつっこまれるのか」とドキッとしながらも、当時学校に行けず悩んでいたこと、そして乗り越えた方法や、今は乗り越えてどうなったのかを話すようにしていました。

 

面接官の反応はまちまちで、話したせいで落ちた企業もあったかもしれません。

しかし、今までの私の話をして「今まで大変だったね」と優しい表情で包み込み、就職してからも温かく接してくださった企業さんもいました。

通信制の高校に通っていたことを拒絶されるばかりではないんだなとほっとしたのを覚えています。

 

現在不登校の高校生で進路を迷っている皆さんにお伝えしたいのは、自分の経歴を恥じて転校を迷うよりも今の自分を大切にしてほしいということです。

 

私は不登校だったことに今全く恥じらいはありませんし、不登校だった私のことを恥ずかしいだとか、偏見の目で見るような会社の人とは一緒に働きたくないと思っています。

 

そのときそのときを幸せに生き、自分に誇りをもって生きていきたいと私は今、心から思っています。

 

 

 

 

 

あしゅ

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