メンタルヘルス 不登校

不登校の子どもにできる親の対応「不登校の原因になってませんか?」

 

 

不登校の子どもにできる親の対応の仕方を知りたい。

Cさん
不登校の子どもに親はどう接したらいい?
Dさん
子どもが親に対して思っていることを知りたい

と悩んでいませんか?

 

この記事を書いている私は、高校生の時不登校でした。

しかし今は24歳となり、高校を卒業し心理学系の学部へ大学進学、そして卒業できています

 

本記事の内容

不登校の子どもにしてはいけない親の対応

不登校の子どもにしてあげてほしい親の対応

不登校の子どもが親に対して思っていること

 

 

 

不登校の子どもに対する親の対応の正解・不正解

 

私の経験をもとに、不登校の親がしてはいけないことと正解の対応についてお話しします。

「子どもに対して自分もこんな対応をしていたかも、、」と思うところがあれば改善の参考にしてみてください。

 

なぜ学校に行かないのかと子どもに問い詰める

 

子どもに「なぜ学校に行けないの?」と聞くのはやめてください。

 

不登校になった原因が自分でも分からない子どももいます

また、原因が分かっていたとしても、親に迷惑をかけてはいけないと原因を言えないこともあります。(友人関係、学業、家庭環境が不登校の原因の場合など)

 

あしゅ
私が高校生の時、 母に「なぜ学校に行かないのか」とよく問い詰められましたが、不登校になった原因のわからない自分には答えようがありませんでした。原因を言わないことに対し怒りの気持ちをぶつけられることも多々あり、毎日自問自答を繰り返していました。 学校に行けない、でも家にいても家族に怒られる、だから学校に行かなければならない、でも行けない。「私が全部悪いんだ」という無限ループに陥りました。

 

学校に行けない理由を知り、解決策を探ることは大事なことかもしれませんが、精神的に追い詰めてまで無理やり聞き出すべきではないと思います。

 

 

子ども以上に感情的になる

 

 

自分のことでいっぱいいっぱいの子どもに親の気持ち(願望)をぶつけないようにしてください。

 

親に迷惑をかけまいと頑張ってきた結果、今お子さんは不登校になってしまい、彼、彼女なりに苦しんでいます。

子どもが不登校になって不安な気持ちや心配な気持ちもわかりますが、子どもが一番苦しんでいることを理解し、子どもの1番の理解者、安心できる場所になってあげてください

 

親に「不登校になった○○ちゃんが心配でどうしたいいかわからない」「何があったの?」「ママに何かできることある?」と目の前で不安そうな顔で泣かれたとします。

子どもの感情としては「親を悲しませてしまった」という罪悪感と申し訳なさ、「学校に行かないと親を困らせてしまう」と無理する可能性が高いです。

 

無理やり学校に行かせても、また同じ理由で不登校になり、もっと深刻な症状が現れる危険性もあります。

(参考記事)⇒不登校を治す方法①不登校で卒業できなくても後悔しない

 

腫れ物に触るように接する

 

腫れ物に触るように扱うと子どもでも気にします。

 

親がいつも不安そうに接してくると、「学校に行けない自分が親を不安にさせてしまった」と子どもは思ってしまいます。

基本は今までの接し方(テンション)で接することが大切です。

 

もしも、不登校の原因に家庭環境が絡んでいる可能性があるかもしれないと思ったなら、治せるところから治していくといいでしょう。(両親の仲が悪い、仕事から帰ってきたらいつもピリピリしている、子どもが家事をするのが当たり前になっているなど)

(参考記事)⇒毒親から逃げたい!毒親から逃げるために今からできることと対策

 

 

「○○(名前)のために」という言葉を子どもに使う

 

「息子、娘のあなたのためにここまでしてるんだよ」と自分の行動を認めてほしくなる時があるかもしれません。

しかし子どもはその言葉を聞いても、「自分のせいでこんなにも迷惑をかけてしまっているんだ」と罪悪感を抱くことしかできません。

 

親御さんの頑張りが報われず空回りしてしまい辛くなってしまう気持ちも痛い程分かります。

不登校の子どもの対応に疲れてしまったときや不安になったときは、配偶者、親戚、自分の友人、医師、カウンセラー、教師、SNS等で悩みを相談してみましょう。

 


あさシャキ

 

不登校の子どもに対してしてほしい親の対応

 

ここからは先ほど紹介した以外に不登校の子どもの親が子どもに対してできることをお話ししていきます。

 

学校の単位を把握する

 

単位がなくなって卒業できなくなる可能性があります。

 

学校に行くのが精一杯で、現在の単位の取得状況は多くの子どもが把握できていません。

あとどれぐらい学校を休めるのかだけでも把握しておきましょう

 

(参考記事)⇒【不登校高校生の進路】高校を卒業する条件理解できていますか?

 

 

あとどれだけ休めるのかを親だけでも把握しておくことで、スムーズに転校の手続きができたり、子どもがあとどれだけ休めるのかと不安な気持ちを話したとき、すぐ子どもの質問に答えられ、少しでも安心させることができます。

 

あしゅ
私は単位制の高校に通っていました。 担任の先生から「あと〇時間休んでははいけないよ」と教科ごとに言われていましたが、疲れ切っていた私は先生の話は全く理解できませんでした。 母が先生とよく電話でやりとりをし、今の私の単位の取得状況を把握をしてくれていたので、留年せず、いいタイミングで通信制の学校に転校できたので感謝しています。

 

一人になる空間をつくってあげる

 

不登校の子どもを一人にするのが心配かもしれませんが、一人で楽にいられる空間を作ってあげてください。

 

自分の空間がないと感情を表に出せず、自分の気持ちに蓋をして我慢してしまう可能性が高まります。

ぼーっと誰の視線も気にせず休める避難所を作ってあげてください。

 

あしゅ
不登校になる前は家族とリビングで過ごすことが多かったですが、不登校になってから一人で誰にも左右されずにありのままの自分でいられる時間の大切さに気付きました。 家族の前でも学校でも明るくいなくちゃいけないと勝手に思い込み、ふるまっていたんだと思います。

 

 

学校を1週間ほど休ませる

 

「学校一週間ぐらいやすもっか」と子どもに言ってみてください

 

毎日、「学校に行かなければいけない」という強迫観念で不登校生の頭はいっぱいです。

単位や授業の遅れなど親御さんは不安に思う点はあるかもしれませんが、一度少しの間お子さんを強迫観念から解放してあげてください

 

あしゅ
私は不登校だった時、夜が来るたびに「明日目を覚ますと学校に行かなければいけない」「学校に行かないとまた家族に迷惑をかけてしまう」と自分を責めてばかりいました。 そのせいか、毎晩自分を責めるので毎晩寝付きは悪く、悪夢を見てうなされ、朝起きるとすごい汗をかいていました。そして目覚めると倦怠感と腹痛に毎日襲われていました。

 

病院に行く

 

今、子どもがどういう状態なのか専門家から指示を仰ぎましょう。

 

子どもの診察の後、子どもとは別室で子どもとの接し方や、今親の自分にできることなど医師に相談してみてもいいかもしれません。

 

子ども自身自分の状況がよくわからず混乱しています。

また家族には話しにくいが、医師には話せるといったこともあります。

 

子どもにとって病院が心の避難所になる一方で、親御さんにとっても病院、医師の存在が心の拠り所になるはずです。

何より一人で子どもを支えようとするのではなく、親自身も相談できる場所が必要だと考えます。

 

(参考記事)⇒不登校は病院で何科にかかるべき?!病院を選ぶポイント4つと治療法

 

あしゅ
病院に行く前は不登校の私の症状を母は認めたくないようでした。 しかし、病院で何度も診察を繰り返し、母も冷静に私のことを考えられるようになっていました。 私と医師との診察の後、母と医師で話し合いの時間が設けられ、母と同じタイミングで診察をしなくなりました。その結果、不登校の私は母に言いづらいことを、母は私に言いづらい不安な気持ちを医師に吐露することができ、お互いに少しずつ不安な気持ちが少なくなっていきました。

 

 どんな進路があるかを調べる

 

今の学校を辞めたらどのような進路があるか考えておきましょう。

 

単位が急になくなって今後の決断を迫られたとき、少しでも心構えしていた方が経済的にも精神的にも安心します。

また通信制の学校に変わったりと転校するときに費用がかかる場合があります

お財布とも相談して金銭面の心構えもしておく必要があるでしょう。

 

あしゅ
私はいつしか全く学校に行けなくなり、どんどん単位はなくなっていきました。 私は自分の精神状況をキープしようとするだけで精一杯で、自分の将来なんて一ミリも考えられませんでした。家族のためにも「今の高校を卒業して大学に進学した方が学歴的にもいいんだろう」と思っていましたが、だからといって何かをできる状態ではありませんでした。 母が今からでも通える通信制の学校を担任の先生と話したり、ネットで検索してくれていたので、最終的に単位がなくなったとき、動揺せず、私はスムーズに転校手続きができ、留年を免れることができました。

 

 

まとめ 不登校になった子どもから親へのメッセージ

 

記事のポイントをまとめます。

不登校の子どもにしてはいけない親の対応は3つ

①なぜ学校に行かないのか理由を問い詰める、②子ども以上に感情的になる、③腫れ物に触るように接する

不登校の子どもにすべき親の対応は5つ

①授業の単位の取得状況の確認、②一人になれる空間の確保、③学校を一週間休ませる、④病院に行く、⑤他の進路を考える

 

 

私もよくTwitterなどで不登校のお子さんを持つ親御さんのツイートを拝見します。

子どもの将来の不安と、今までの子育てが間違っていたのではという後悔、いろんな感情が私にも伝わってきました。

 

不登校だったときの私は、親という存在は『完璧』『私の教科書』と思っていました。

しかし不登校を乗り越え、母親父親も人間なんだなと思うようになりました

 

上からな言い方になってしまうかもしれませんが、母も父も私も家族もそれぞれ未熟だった部分が、私が不登校になって少しずついい方向に変わっていったのではと思っています。

家族の在り方は家族の成長と共に変化していくんだと不登校を乗り越えた今では感じています。

 

 

今辛いのは不登校のお子さんも、お子さんを育てる親御さんも同じことを私は知っています。

不安で子ども以上に泣きたい気持ちをかかえていらっしゃる親御さんもいるかもしれません。

 

今は伝わらなくても、親御さんの頑張りはお子さんに届きます。

家族が支えてくれた日々を忘れたことは私自身一切ありません。

 

お子さんが不登校を乗り越えたとき、「お母さんがいてくれてよかった」「お父さんがいてくれてよかった」と心から思う、そんな明るい未来が来ることを私はずっと願っています。

 

 

 

あしゅ

-メンタルヘルス, 不登校
-, , , , , , ,

© 2024 あしゅろぐ Powered by AFFINGER5